【 6月23日更新情報:改めてオペレーターに確認したところ、7月利用分を最後にリボによるボーナスポイント付与は廃止になるそうです。よって、本記事内容は最新の情報とは異なりますので、ご注意ください。 】
ダイナースプレミアムカード(通称:黒ナス)は、国内最高の還元率を誇るクレジットカードです。
ダイナースプレミアムカードは年会費が高額ですが、通常のカード利用で100円につき2マイル、なんでもリボ払いだと100円につき3マイル貯まります。
しかし、これまではリボ払いは繰上返済分もポイント加算の対象で、僅かな利息の支払いでマイル還元率が3%になる夢のようなカードでしたが、この部分が改悪となりました。
改悪したポイントについて、詳しく見ていきましょう。
ダイナースプレミアム3つの改悪ポイント
ダイナースクラブカードは、2018年3月5日にシステム移行がありました。
システム移行のタイミングでダイナースクラブ リワードポイントのルールも変更になり、獲得できるポイント(=マイル)も減少します。
特にリボ払いを利用していた方は、支払い方法の見直しが必要です。
①ポイント付与タイミング
これまでは月間利用金額に対して、利用額100円につき2ポイント(リボ払いは3ポイント)が加算されていました。
システム移行により、1回のカード利用毎に加算されるようになったので、99円以下の単数が切り捨てられます。
つまり、カードで決済するごとに最大1.99ポイント(99円×2%)がロスとなりますが、月に100回カード決済しても200ポイント以下なので、許容される範囲でしょう。
<ポイント獲得例/還元率2%の場合>
Before(前):月100,000円利用⇒2,000ポイント獲得
↓
After(現在):999円×100回決済=99,000円利用⇒1,800ポイント獲得
②これまでの繰上返済分はマイル加算対象外に
今回の件で痛手が大きいのは「初回支払日を迎える前の繰上げ返済分はリボ払い分のマイル加算対象外」になったことです。
私もマイル還元率3%に惹かれ「なんでもリボ払い」を利用し、毎月締め日の前後になるとダイナースに電話をして、翌月の元金を残して早期返済をしていました。数百円の手数料で利用額の3%のマイルを獲得できていました。
システム移行後は、これによる方法が封じられました。
つまり、早期返済をした場合はリボ払いによるポイントは獲得できません。一方で、口座引き落としにするとリボ払いによるポイントは獲得できますが、年利15%(=月1.25%)の利息がかかります。
となると、「毎月のリボ払い元金の上限をマックスにすればいいのではないか?」という発想になりますが、、、
③毎月のリボ支払い元金上限は10万円まで
今日(4/11)ダイナースに電話したところ、「リボルビング払いお支払元金」は上限10万円までしか設定できないと言われてしまいました。今月、変更になったそうです。
ダイナースプレミアムカードユーザーに対し、元金10万円まで・・・は、正直ないですよね。。。
ダイナースプレミアムのユーザーはこれからどうする?
今回のシステム変更で「口座引き落とし分だけが対象」という情報が出回っていたのですが、4月17日にオペレーターに質問する中で一番良いと思われる回答が見つかりましたのでシェアします。(※変更があるかもしれませんので、自己責任でお願いします)
1,なんでもリボを利用する(※4/18追記)
まず要点をまとめますと、
ここが重要です
- 15日締め&10日払い
- 毎月のリボ払い元金は最大10万円
- 振込による繰上返済はいつでもできる
- 1回目の金利(1.25%)を払ったあとなら、リボ払い分のポイントは付与
- 利息計算方法の変更により、15日から翌10日の間は利息が付かなくなり、単純に「利用金額の月利1.25%」になった
一例として、日付を入れて具体的に説明しますと、(支払日の曜日は考慮していません)
①4月15日(締め日)に100万円の請求が上がったとします。
②5月10日(支払日)に元金の10万円と金利1.25%の12,500円が引き落としされます。
③同じく5月10日にオペレーターに電話し、残金の90万円+利息を早期返済する。
これでリボ払いのマイルが付与されます。
※利息が発生していない残金を繰上返済するとリボ払い分のマイルは発生しません
2,なんでもリボをやめる
マイル還元率が3%から通常の2%に戻りますが、なんでもリボ払いをやめることも選択の一つです。
まとめ
ダイナースプレミアムのリボ払いは、繰上返済をしてもマイル還元率3%と驚異的でしたが、今回のシステム変更を通して、還元率が悪くなりました。
それでもまだ国内最高の還元率を誇るカードとして健在です。
マイル還元率2%なら他のクレジットカードを検討
利息を払ってまで、1%分のマイルを払いたくない方は、別のカードを検討すると良いかもしれません。
これまでは、ダイナースプレミアムカードで年360万円(30万/月)の利用で、108,000マイル貯まっていました。これはビジネスクラスで世界一周できるくらいのマイルです。(詳しくはハネムーンマイラーにて)
国税等を支払ってもマイルを獲得できるので、ANAダイナースプレミアムの高額なカード年会費を払う以上のバリューがありました。しかし、還元率3%から2%になると、年間360万円で獲得できた108,000マイルが、36,000マイル減の72,000マイルとなります。
この程度の還元率になるのであれば、高額な年会費のことがあるので、他のクレジットカードを検討する余地があります。
ダイナースプレミアムのコンシェルジュやダイニング優待などのサービスを使い倒せる方は別ですが、クレジットカード付帯のサービスを考慮しない場合、目安としてカード利用額が年1,000万円以下の方は、ダイナースプレミアムカードの次回更新前に切り替えを考えたほうが良いかもしれません。
私の場合は、SPGアメックスカード(マイル還元率最大1.25%)とANAダイナースプレミアムカードを愛用していましたが、ANAダイナースプレミアムカードを解約し、下記のカードを検討しています。(ANAマイルが余ってきたということもありますが・・・)
- ANA VISAプラチナ プレミアムカード(マイル還元率最大1.905%)
- ANA VISAワイドゴールドカード(マイル還元率最大1.648%)
ANAカードはプレミアムカードでも年会費86,400円、ワイドゴールドカードならマイペイスリボの利用で10,260円と安価なのにも関わらず、マイル還元率が高いのでメインのカードとしてもお勧めです。(年会費のことを考えるとANA VISAワイドゴールドカードとなるのですが、ANA以外の飛行機にも乗る機会がある私にはSPGアメックスカードが価値がありそうです。SPG系ホテルで使うと100円で6マイル相当貯まりますし・・・)
他に航空券を購入する方であれば、スカイトラベラー プレミアカード(AMEXご紹介はこちら)もいいですね。航空券購入の際は、なんとマイル還元率5%です!